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設備の故障を事前に知るAI効果は推定値

Klabin(ブラジル)

AIによる設備故障の早期発見と、警報後の原因診断

海外の製紙メーカーが公表した事例です(GAMATCHの支援事例ではありません)。

課題

設備の稼働を確保・向上するため、保全部門が故障を早期に予測する手段を求めていました。

測る・判定・知らせる・対応・効果

  1. 測る

    センサーのそろった発電機・ポンプ10台

    • 運転データを蓄積サーバーに保存
  2. 判定

    機械学習で複数の値から予測値を算出

    • 製品の仕様予測との差で段階別に警報
  3. 知らせる

    警報を集中監視拠点の画面に表示

  4. 対応

    振動解析・油分析で原因を特定

  5. 効果

    推定節減:保全予算の年約10%

    • 推定節減:紙の潜在損失 約3万トン

灰色の文字は、公表されていない項目です。

「製品の仕様」は提供企業の製品の説明で、この事例での設定は公表されていません。

事例の概要

工場・製品
Monte Alegre 工場(ブラジル):板紙・クラフトライナー
始めた時期
2019年3月に試行を開始し、2019年7月に稼働
試行の範囲
センサーと履歴データのそろった発電機・ポンプ計10台
展開
展望:予測モデル30件の追加と、他工場への展開
提供元
AVEVA(PI System・PI Vision・Predictive Analytics)、Bently Nevada(Baker Hughes)(System 1)、RDI Technologies(Iris M)、Valmet(Sensodec)
使ったAI・DX
複数の変数の相関から予測モデルを作り、予測値と実測値のずれを早期警報として通知する機械学習

成果

  • 発表資料の推定では、2021年の削減見込みは年間保全予算の約10%と紙3万トンです。
  • AVEVA の発表の概要では、事後保全費200万ドルと紙の生産損失3万トンを回避したとしています(推定値)。

成果の出所:Klabin の発表資料と AVEVA の発表の概要(推定値を含む)

人の動き

集中監視拠点が通知を受けます。

警報を受けて詳しく調べ、振動のスペクトル解析や油分析、メーカーとの共同診断で原因を特定します。

導入の経緯

2019年3月
10台で試行を開始
2019年7月
稼働(Go Live、開始から4か月)
体制
導入の技術責任者は Monte Alegre 工場の保全信頼性エンジニア
発表者
同エンジニアと、Puma 工場の信頼性・計画のコーディネーターの2名
2022年5月の発表の時点
目標:警報を担当者の役職の階層に応じて送り分け、業務時間外にも通知し、通知から該当の監視画面(PI Vision)を直接開ける仕組み
2022年5月の発表の時点
展望:初期の拡大分として予測モデルを30件追加(リファイナー・電動機・排出装置・空気圧縮機、品質のずれに着目した工程モデル)、クラウドへの移行、他工場への展開
2022年5月の発表の時点
展望:流量計への付着(紙の品質の問題の原因)を、ポンプ回転数と質量流量計のデータから早期に識別するモデル

出典

各社の公表資料に基づく整理です(2026年10月に確認)。

導入後も運用を続けているかは公表されていません。

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